Seagate社製Barracuda 7200.11、Barracuda ES.2 SATA、DiamondMax 22、SV35シリーズにおいて、Firmwareバグに起因する故障が発生する可能性があることが、Seagate社からリリースされました。故障が発生する可能性のあるドライブを利用している場合は、対策を実施することをお勧めいたします。
【代表的な故障症状】
【故障対策】
【注1】:1TBのモデルは、システムを起動させるときに故障が発生する傾向があります。システムが稼動している場合は、極力電源を落とさず、再起動させず、リムーバブルメディアにバックアップを取ることをお勧めいたします。
また、それ以外のモデルについても、すぐにバックアップを取得し、FirmwareのUpdateを行うことをお勧めします。完全にハードディスクが動作しなくなってしまった場合には、一般ユーザーがハードディスクを修理したり、データを救出することは困難です。
【注2】:お客様ご自身でハードディスクの基盤交換など安易な復旧措置を実施しないようにしてください。今回発表された障害からのデータ復旧には、特殊なツールおよび専門的な知識が必要です。また、安易な復旧措置はデータ復旧の可能性を失わせる場合があります。
今回のFirmwareの不具合は、データ復旧業界においては比較的一般的な故障症状であり、Seagate社が公表しているとおり、Firmwareトラブルによって直接ユーザーデータが破壊されたり滅失する危険性は低いと判断できます。
通常、ファームウェア障害においては一般ユーザーが解決できるレベルのものではありません。障害発生時は専門の技術者にご相談されることをおすすめします。
<参考情報・データ復旧方法>
「ハードディスクがBIOSから認識されなくなる症状」も「0GBで認識される症状」も、Firmwareモジュールを含むユーザーが通常アクセスできない情報の異常に起因しています。特に「0GBで認識される症状」については、g-list(出荷後に発生した不良セクターを処理するための領域)に広範囲な損傷が及んでいると考えられます。
g-listやFirmwareは、ハードディスクがホストシステムに認識されるための一連のプロセスを実行するために必ず必要になる情報で、ハードディスクの基盤だけでなくプラッター上のユーザーが通常アクセスでできないエリアにも記録されています。弊社のようなデータ復旧専門業者が当該ドライブからデータを復旧する場合には、特殊な通信手法でドライブにアクセスし、不具合の有るエリアを修復するなどして、データを救出します。
【故障が発生する可能性のあるモデル名】
●Barracuda 7200.11
●Barracuda ES.2 SATA
●DiamondMax 22
●SV35シリーズ
【もしも故障が発生したら】
もしも故障が発生した場合は、速やかにデータ復旧センターにご相談ください。データ復旧センターならBarracuda 7200.11、Barracuda ES.2 SATA、DiamondMax 22、SV35シリーズのファームウェアバグトラブルを解決し、高い確率で、迅速にデータを復旧することが可能です。
これらのHDDは旧式となりますが、現在でも故障・データ復旧相談を寄せられることが多くあります。現在使用中であれば速やかにHDD交換やSSDへの換装を実施されることをおすすめします。