HOME > データ復旧智恵袋 > ハードディスク故障箇所の特定について
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ハードディスクはコンピューターシステムなどのホストシステムの要求に対して動作するハードウェアです。したがって、ホストシステムから正常に認識されなければ、ハードディスクに記録されたデータにアクセスすることは一般的に不可能です。 ハードディスク認識のプロセスを正確に理解していれば、ハードディスクの故障箇所を推測することができます。
以下はハードディスクがホストシステムに認識される際のプロセスです。
1.電源ONされます。
2.HDDの電子機器が正常に動作しているかどうか、また、各部位のセルフチェックを行います。
HDDを動作させていない状態で検証可能な範囲で、HDDが正常であることを確認できればスピンドルモーターを回転させるプロセスに移行します。
3.スピンドルモーターが設計上定められた回転数まで上昇するかどうかセルフチェックします。
設計上定められた回転数に上昇するまで、ヘッドは動作しません。
ハードディスクのヘッドは、プラッターとヘッドの隙間に生じる気流によって僅かに浮上しています。スライダーが安全なレベルで浮上可能な気流を確保できる回転数に到達していない状態では、ヘッドがプラッターに衝突する危険性があります。
4.ヘッドはシステムエリア※の情報を読み取ります。
※システムエリア
システムエリアには以下のような領域で構成されています。
システム情報/メンテナンス・トラック/キャリブレーションエリア/イニシャライゼーションエリア
また、システム情報には以下のような情報が含まれます。
・ハードディスクの仕様に関する情報(HDDモデル名/シリアルナンバーなど)
・S.M.A.R.T. -ハードディスクの自己診断機能
・P-List -製造段階で生じた不良セクターに関する情報
・G-List –出荷後に生じた不良セクターに関する情報とその再配置情報
・ファームウェア
・ゾーンテーブル –HDDの外周部と内周部の記録密度を調整するための情報
・セキュリティ情報 –パスワードや暗号化に関する情報
5.システムエリアで取得したHDD名、モデル名などを含むHDD自身の情報を、ホストシステムに送信し、ホストシステムがこれを正常に取得したとき、HDDはホストシステムに認識されたことになります。
システムエリアの異常により、ハードディスクの正しい仕様がBIOSにセットされないなどの障害も存在しています。
6.キャリブレーションを行います。
トラックのコンディションは気温の変化、湿度の変化、ハードディスク本体の発熱などによって変化します。また、ヘッドのオフセット量の変化が生じることもあります。
ハードディスクはこれらの変化が生じた場合でもヘッドがトラックの中心を正確にトレース出来るようにするために、サーボ情報※を取得してキャリブレーションを行います。
※サーボ情報
プラッターに書き込まれた位置情報。ヘッドはサーボ情報を手がかりに、読み取り/書き込み対象の場所へ移動します。
サーボ情報は以下の情報を含みます。
- トラックデータ –トラック番号
- セクタデータ -セクター番号
- バースト –ヘッドをトラックの中心にトレースさせるための情報
ディスクが回転しない、数回回転・停止を繰り返しスピンダウンする、スピンアップ後にヘッドが暴走し異音を繰り返す、BIOSで異常な名称で認識されるなどの代表的な症状は、上記のいずれかのプロセスで発生する障害です。上記認識のプロセスを理解していれば、HDDの障害症状から、障害箇所を推測することが可能です。
物理障害の発生したドライブに、何度も通電を繰り返すことは、ハードディスクの障害を進行させてしまう場合があります。重要データが記録されたハードディスクに不具合が発生した場合には、みだりに通電を繰り返さず、弊社などハードディスクの専門家へご相談ください。
データ復旧センターなら、上記のあらゆる障害を解決し、データを復旧することができます。

















