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ハードディスクの故障箇所を推測したり、あるいは完全なディスククラッシュを未然に検知したいときには、HDD自己診断修復機能-S.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)を利用することができます。S.M.A.R.T.は通常ユーザーの目に触れない機能ですが、以下のようなツールを導入することで、いつでも簡単にHDDの健康状態をチェックすることができます
【interCOM社製 Smart HDD Pro】
http://www.intercom.co.jp/smarthdd/index.html
S.M.A.R.T.は、HDDのエラーログ、温度、ハード的な経年劣化、不良セクターに関する情報など様々な属性値を持っています。
また、それぞれの属性ごとに、「現在の値」「しきい値」「ワースト値」が記録されており、それぞれの属性によって、注目すべき値は異なりますが、基本的には重要な属性項目において、しきい値を下回る、あるいはしきい値に近い数値になっている場合は注意が必要です。
HDDのメーカー、モデルによってその詳細は異なりますが、以下に一般的なS.M.A.R.T.の属性値の意味を説明します。
(特にHDD故障に密接に関連している重要な属性はオレンジ色の箇所です。)
ID |
Hex |
属性名 |
属性名 |
内容 |
1 |
1 |
Raw Read Error Rate | 読込エラー レート | ハードディスクに記録されたデータやファイルを読み込むときに発生した読み取りエラーの発生率を表します。この値がしきい値に近いときには、プラッターまたはヘッドに障害が発生している疑いがあります。 |
2 |
2 |
Throughput Performance | スループット パフォーマンス | ハードディスクの全般的な処理能力を表します。この値がしきい値に近いときには、ハードディスクの何れかの機能に障害が発生している確率が高いと判断できます。 |
3 |
3 |
Spin Up Time | スピンアップ タイム | ハードディスクが設計上定められた回転数に達するまでにかかった平均時間です。メーカーがあらかじめ定めているスピンアップまでの平均時間に対する割合で表示されます。この値がしきい値に近いときには、何らかの原因で、スピンアップに必要な回転トルクが不足している可能性があります。 |
4 |
4 |
Start/Stop Count | スタート/ストップ カウント | ハードディスクのスピンドルモーターが回転および停止した回数を示します。 |
5 |
5 |
Reallocated Sectors Count | 再配置セクタ カウント | 代替処理(利用に適さない不良セクターの修復処理)が実施されたセクター数を示します。この値がしきい値に近い場合、ヘッドやプラッターに障害が発生している可能性があります。代替セクター数の増加量によって、早期にHDD交換が必要か否かを判断する基準となります。 |
7 |
7 |
Seek Error Rate | シークエラー レート | ヘッドが目的のデータの存在する場所へ移動しようとして失敗した割合を示します。シークエラーはアクチュエーターやサーボ機構の不具合によって発生しますが、この値がしきい値に近い場合、プラッターやヘッドに障害がある可能性があります。 |
8 |
8 |
Seek Time Performance | シークタイム パフォーマンス | ヘッドが目的のデータが存在するエリアへ移動する作業にかかった平均時間を表します。この値がしきい値に近い場合は、プラッターやヘッドに不具合が生じている疑いがあります。 |
9 |
9 |
Power-On Hours | パワーオン アワーズ | ハードディスクの通電時間の合計です。 |
10 |
0A |
Spin Retry Count | スピン リトライ カウント | ディスクをスピンアップしようとしたときに、あらかじめ定められた回転速度まで上昇させることができず、再試行した回数を表します。この値がしきい値に近い場合は、何らかの原因で正常なスピンアップが妨げられている可能性があります。 |
11 |
0B |
Recalibration Retries | キャリブレーション リトライ カウント | プラッターは熱によって膨張するため、ハードディスクは定期的に歪みを補正するキャリブレーション処理を行います。キャリブレーションリトライカウントは、キャリブレーション処理に失敗し、再試行した回数を表します。この値がしきい値に近い場合、プラッターの過度の歪みなどの疑いがあります。 |
12 |
0C |
Device Power Cycle Count | 電源サイクル カウント | ハードディスクの電源をON-OFFした回数を表します。 |
13 |
0D |
Soft Read Error Rate | ソフト読込エラー レート | ハードディスクに記録されたデータやファイルを読み込むときに発生したプログラムリードエラー数を表します。 |
191 |
BF |
G-sense error rate | G センス エラー レート | 衝撃によって引き起こされるプログラムエラーの頻度を表します。 |
192 |
C0 |
Power-off Retract Count | パワーオフ取消 カウント | ハードディスクが電源をオフにされ退避場所にアンロードした回数を表します。 |
193 |
C1 |
Load/Unload Cycle Count | ロード/アンロード サイクル カウント | ヘッドが退避場所に回避し、その後プラッター表面に戻った回数を表します。 |
194 |
C2 |
Temperature | 温度 | ハードディスクの現在の温度を表します。HDDが動作保証される温度は約50%程度ですが、それ以上の温度となっている場合には、速やかにHDDを冷却し、熱対策を実施する必要があります。また、HDDが極めて低温となっている場合にも、プラッター表面の潤滑塗膜の硬化変質などの可能性があるため、室温程度まで暖めて稼動させたほうが安全と言えます。 |
195 |
C3 |
Hardware ECC recovered | ハードウェア ECC リカバリ | ECC(誤り訂正符号)によって検知されたエラーの頻度を表します。 |
196 |
C4 |
Reallocation Event Count | 再配置イベント カウント | 不良セクターの代替処理が発生した回数を表します。代替処理に成功した場合も失敗した場合も1回にカウントされます。この値がしきい値に近い場合は、プラッターの傷、歪みや、ヘッドの損傷の疑いがあります。 |
197 |
C5 |
Current Pending Sector Count | 再配置処理待ちセクタ カウント | 不良セクターと見なされ、代替処理待ちとなっているセクターの総数を表します。この値がしきい値に近い場合は、プラッターの傷、歪みや、ヘッドの損傷の疑いがあります。 |
198 |
C6 |
Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count | 修正不可能セクタ カウント | 修正不可能なセクターの総数を表します。この値がしきい値に近いか、増加が認められる場合には、プラッターまたはヘッドに問題があると判断できます。 |
199 |
C7 |
UltraDMA CRC Error Count | CRC エラー カウント | データ転送中に発見されたCRCエラーの数を表します。 |
200 |
C8 |
Write Error Rate (Multi Zone Error Rate) | 書込エラー カウント | データを書き込み中に発見されたエラーの発生率を表します。読み込みエラー率と同様に、この値がしきい値に近いときには、プラッターまたはヘッドに障害が発生している疑いがあります。 |
201 |
C9 |
Soft Read Error Rate | ソフト読込エラー レート | オフトラックのエラーの数を示します。ゼロで無い場合はプラッター障害などハードディスクの故障の疑いがあります。 |
202 |
CA |
Data Address Mark Error | データ アドレス マーク エラー | データアドレスマーク(DMA)に関係するエラーの発生頻度を表します。 |
203 |
CB |
Run Out Cancel | ECC実行キャンセル | ECC(誤り訂正符号)によって検知されたエラーの数を表します。 |
204 |
CC |
Soft ECC Correction | ソフト ECC コレクション | ソフトウェアECC(誤り訂正符号)によって修正されたエラーの数を表します。 |
205 |
CD |
Thermal Asperity Rate | サーマル・アスペリティ レート | ヘッドとプラッターの衝突あるいは摩擦などによって発生した熱に起因するデータ検出エラー(サーマル・アスペリティレート)の数を表します。 |
206 |
CE |
Flying Height | フライング ハイト | ヘッドの浮上高度を表します。 |
207 |
CF |
Spin High Current | スピン ハイ カレント | ドライブをスピンさせるために使用した最大電流の値を表します。 |
208 |
D0 |
Spin Buzz | スピン ブザー | ヘッドを垂直方向に跳ね上げることによって、ヘッドがディスクに接触するのを回避するバズルーチン処理が発生した回数を表します。 |
209 |
D1 |
Offline Seek Performance | オフライン シーク パフォーマンス | オフラインスキャンによって測定されたシーク性能の値を表します。 |
220 |
DC |
Disk Shift | ディスク シフト | 外部からの衝撃などによって、固定されているプラッターが本来固定されていた位置からずれてしまった距離を表します。 |
221 |
DD |
G-Sense Error Rate | G センス エラー レート | 外部からの衝撃によって発生したエラーの頻度を表します。ハードディスクに内蔵されている衝撃を検知するセンサーをGセンサーと言います。 |
222 |
DE |
Loaded Hours | ロードアワーズ | データロード作業におけるアクチュエーターの動作時間を表します。 |
223 |
DF |
Load/Unload Retry Count | ロード/アンロード リトライ カウント | ヘッドがランディングゾーンに退避し、再度プラッター上に戻ろうとする動作の再試行回数を表します。 |
224 |
E0 |
Load Friction | ロードフリクション | 機械部品の摩擦によって生じたアクチュエーターの負荷を表します。しきい値と比較してHDDのメカ的な経年劣化を読み取ることができます |
225 |
E1 |
Load Cycle Count | ロード サイクル カウント | ハードディスクの電源を完全にON/OFFした回数をカウントします。 |
226 |
E2 |
Load-in Time | ロードイン タイム | ヘッドが動作可能状態にある時間の総合計を表します。 |
227 |
E3 |
Torque Amplification Count | トルク増幅カウント | ディスク回転時に必要な瞬間的トルク増幅回数を表します。 |
228 |
E4 |
Power-Off Retract Count | パワーオフ取消カウント | 電源OFFなどによってHDDが強制的に停止され、ヘッドが緊急退避した回数。値がしきい値に近いと、ハードディスクに大きな負荷がかかっていると判断できます。 |
230 |
E6 |
GMR Head Amplitude | GMR ヘッド振幅 | 駆動時における、GMRヘッドの振動の振り幅を表します。 |
240 |
F0 |
Head Flying Hours | ヘッドフライング アワーズ | ヘッドが位置決めに要する時間。 |
250 |
FA |
Read Error Retry Rate | リード エラー リトライ レート | データを読み取り時に発生するエラーの頻度。 |

















