サージ電流とは

サージ電流とはパソコンやスマートフォンに搭載されている基板などの電気回路に対し、定常・定格状態を瞬間的に上回って発生する過電流のことを言います。サージ電流はPCB基板やそれに実装されているメモリなど各種チップにダメージを与え、ショートなど物理障害を発生させる原因となります。サージ電流はサージ電圧の発生に伴って発生します。

サージ電流の発生原因は主に以下のようなものがあります。

落雷によるもの（雷サージ）
スイッチ開閉時に発生するもの
静電気放電により発生するもの

データ復旧の観点

サージ電流は電気回路にダメージを与え、PCやスマートフォンが起動できなくなるなどの障害発生原因となります。特に、emmcやNANDフラッシュなど基板上に記録装置が実装されている場合はダメージが深刻となり、データ復旧が困難となる場合があります。

サージ電流の発生を防ぐには以下のような対策が必要となります。

電源供給源（コンセント）にサージ防護機器（サージプロテクター）を導入する。
タコ足配線の電源をON/OFFする際は接続しているデータ機器を適格に取り外す。
静電気発生源を電子機器に近づけない。
素手で電子基板を触らない。

万一、サージ電流によってデータ機器が故障した場合は弊社のデータ復旧サービスのご利用をご検討ください。データ復旧センターではサージ電流による電気的故障のデータ復元実績が豊富であり、障害内容に合わせた適切なデータ救出を実施致します。