MARSHAL(マーシャル)はHDDブランドの一つであり、FFF SMART LIFE CONNECTED株式会社が販売するHDDブランドです。勘違いされやすいですが、MARSHAL製HDDは販売者が製造しているわけではなく、他のHDDメーカー(Seagateやウェスタンデジタル等)の製品をリファービッシュ品として販売しています。
リファービッシュ品とは初期不良など何らかの原因で返品・回収されたり、中古品である製品を新品に準じる状態にまで再生し、再度製品として販売されたものを意味します。「メーカー再生品」「修理再生品」「リテール品」「わけあり商品」などの題名で販売されていることが多いです。
MARSHALは日本において有名なリファービッシュHDDブランドとして、amazonやヤフオクなど様々なECサイトや電化製品販売店で販売されています。マーシャル製HDDの特徴は何といっても低価格性です。同一性能のメーカー製品よりも割安で入手しやすいのがメリットと言えます。
そんなMARSHAL製HDDですが、データ復旧やデータ保護の観点ではいくつか注意しなければならないポイントがあります。
HDDが故障した場合、データ復旧技術を使用して記録されていたデータの救出を行います。機械的な故障が原因ではない論理障害の場合は、システム面でのトラブルですのでどのようなHDDでもシステム構成を基に最適なデータ復元工程を構築します。一方、故障原因が機械的なものである物理障害の場合はそのHDD独特のハードウェア情報(ファームウェア)が必要となります。メーカー製品の場合はモデル番号やロット情報の特定がたやすいですが、リファービッシュ品の場合は元々の製品情報が不明であることがおおいため、適切なデータ復旧工程の構築が難しくなる場合があります。
前述の通り、リファビッシュ品は初期不良や何らかの原因で返品・回収されたものを使用している経緯があります。製品状態としては正常であるにも関わらずユーザーとの意識の違いで返品されたものも含みますが、実際に何らかの障害が発生した経緯がある製品も含まれている可能性があります。
そのような経緯があるため、メーカー等により新品同様の状態に再生しているとはいえ、故障などリスクについて心配される方もいます。「MARSHALなどリファビッシュ品は故障しやすい」という意見もありますが、HDDは精密機器ですので新品であろうとリファビッシュ品であろうと故障リスクには常に気を配るべきです。ただし、念のためリファビッシュ品を使用する上においてはその経緯も考慮し、普段よりも一層に故障などに備えることが大切です。
上記のように、MARSHALなどのリファービッシュHDDはデータ復旧や保全の観点からメーカー新品よりもデータ保護に注意すべきハードディスクといえます。そのため、故障など万一のデータトラブルに備え、データを常時バックアップ保存をしておくことが大切です。そうすることで低価格というメリットを活かしつつデータ消失リスクも抑えられます。
とはいえ、ハードディスクはいつ故障してもおかしくない製品ですので、バックアップを取る前に故障してしまうことも大いにあります。そういったときはむやみに操作せず、専門技術によるデータ復旧サービスを利用することをおすすめします。安易なデータ復元は故障状態を悪化させるリスクが高まるからです。弊社ではMARSHALをはじめとするリファビッシュHDDの復元実績が豊富であり、あらゆる障害に対応していますのでお気軽にお問い合わせください。